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開催中の常設展
2025年04月01日
同志社のあゆみ
新島襄の人と思想
同志社創立150周年記念特別常設展 「新島襄 召命と志」
2025年は、新島襄が同志社を結社し、英学校を開校してから150年の節目です。この間に、日本社会は目を見張るような高度な成長を遂げ、私立学校はその恩恵と様々な影響を受けて今日に至ります。同志社もまた同様で、わずかな教員と生徒で始まった学校は、現在では幼児教育から高等教育までを実践する総合学園となりました。一方で、創立より引き継がれた理念や思想が存在します。それらは創立者新島襄の生き方、考え方、振舞いに現れ、「良心」や「自由」という表現を用いて語り継がれ、建学の理念となっています。本常設展では同志社の建学の理念のルーツである新島襄の生涯を「志」、「キリスト教」、「起業」という3つのテーマで辿り、同志社の原点を考える材料を提供します。
第1部 志(2025.4/1~6/1、10/7~11/30)
志とは、何かを成し遂げたいという想いの総称であり、その言葉を使う場所、年齢、社会的立場などにより志の意味が変わります。新島もまた同様で、様々な場面で「志」やそれに類する表現を用いますが、場面ごとに意味が異なりました。新島が残した資料から志の意味を考え、「同志社」という言葉の意味を考えるきっかけを提供します。
第2部 キリスト教(2025.6/3~8/3、12/2~2026.1/31)
青年新島襄が密出国した理由の一つが、キリスト教を学ぶためとされています。その10年後、新島はアメリカン・ボード(海外伝道会社)の後援を得て帰国し、キリスト教を徳育の基本とする同志社を結社しました。新島にとってキリスト教は信仰であり、教育上の主義であり、道徳の原理であり、そして、ステークホルダーと共有する価値観でもありました。新島襄にとってのキリスト教を資料を通じて辿ることで、その意味を考える機会を提供します。
第3部 起業(2025.8/5~10/5、2026.2/3~3/28)
新島襄は同志社を結社後、英学校、女学校、予備校、神学校、病院、看病婦学校、理化学校、政法学校を開校・設立し、並行して私立の大学設立運動を実施しました。これらは新島の学園構想の具現化であり、現在の学校法人同志社の基礎となっています。新島が理想とした学園とは何か、教育を通じて何を目指したのか、その内実を資料を通じて概観します。
同志社の今
美術部クラマ画会100周年記念展
~同志社学内展~
同志社は創立以来、歴史の大きな流れの中で時に抗い、時に従い、これまで歩みを進めてきました。そして、現在も生徒・学生のみならず多くの卒業生により同志社の歴史はつむがれています。ここではその1ページを紹介します。
世界の中の同志社
アメリカン・ボード日本ミッション
の宣教師たち(1879年)
同志社は創立以来、アメリカン・ボードの宣教師をはじめとする多くの外国人たちに支えられながら、その歴史を進めてきました。ここでは、同志社の教育や発展に思いを寄せ、関わりを持った外国人たちを紹介し、同志社の教育理念のひとつでもある「国際主義」の素地をたどります。
京都の中の同志社
元治元年京都絵図
同志社大学今出川キャンパス内の遺跡調査出土資料は、薩摩藩邸、江戸時代の公家屋敷、室町幕府、相国寺が重層的におかれてきた政治文化都市「上京」 の存在を示しています。ここでは、出土資料や文書・絵図から、千年の都のうちどのような「京の歴史」を背景とした地に、同志社がおかれているのかを感じてください。
J.N.ハリスと同志社
J.N.ハリス肖像画
同志社の理化学教育の起源は1890(明治23)年に正式開校したハリス理化学校に遡ります。その名にあるようにJ.N.ハリスの援助なしには同校誕生はありえませんでした。ここでは残された資料から理化学教育のルーツを探ります。