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【8/29-922】特別展「日露戦争で活躍した女性看護師『出雲やすをの青春』」

2023年07月28日
 新島襄がJ.C.ベリーの協力により京都看病婦学校を開設したのは、1886年(明治19)のことです。翌年には設立を申請し、認可されました。きわめて早い時期に設立されたこの京都看病婦学校では、それまで看病婦に必要と考えられていなかった専門知識を教え、専門職としての看病婦を養成しました。1897年(明治30)に佐伯理一郎の管理となり、1906年(明治39)には移管されて同志社の経営を離れますが、終戦後まで存続しました。
 その間、多くの卒業生を輩出しましたが、その一人として、1904年(明治37)に臨時卒業した出雲やすをという女性がいました。2月に始まった日露戦争による影響で通常より半年早い9月に学校を卒業した後、やすをは12月には東京渋谷予備病院へ従軍しました。日露戦争後は日本赤十字社奉天病院に勤務、1909年(明治42)に結婚、満州本渓市で暮らし、助産師としても働きました。満州でアジア太平洋戦争の終戦を迎えた後1946年(昭和21)に夫の故郷の岡山県へ引き揚げ、晩年は故郷の滋賀県と行き来しながら過ごして1970年(昭和45)にその生涯を終えます。
 この特別展では、第一部として京都看病婦学校の資料を、第二部として出雲やすをの生き方を示す資料を展示します。京都看病婦学校の存在やその意義、そして京都看病婦学校による看護教育が一人の女性の人生に与えた影響について考える機会となることを期待します。
 
  

 

【入場無料、事前申込不要】 
 
開催日 2023年8月29日(火)~9月22日(金)
開館時間 10:00 ~ 17:00(最終入館16:30まで)
場所 同志社大学 今出川キャンパス内  
ハリス理化学館同志社ギャラリー
2階・企画展示室
主催
出雲やすを顕彰会
同志社大学同志社社史資料センター

【お問い合わせ先】
ハリス理化学館同志社ギャラリー事務室 Tel:075-251-2716